【安くて高性能のVRヘッドセット】PICO 4の特徴・できることを解説!
VRヘッドセットといえば、2023年に発売されたMeta社のMeta Quest 3が人気を集めていますが、それらの対抗馬として注目されているのがPico社の「PICO 4」です。
本記事では、PICO 4の基本情報から、映像、ゲーム、メタバース、運動・フィットネスまで、このヘッドセットでできる4つの魅力的な体験について深掘りします。
※この記事は2024年2月4日時点の情報をもとに書かれたものです。
- 1. PICO 4とは
- 2. PICO 4でできること
- 2.1. 1.映画館のような没入感で360度動画・3D映像の視聴ができる
- 2.2. 2.100種以上のVRゲームが楽しめる
- 2.3. 3. メタバース「Rec Room」で世界中の人々と交流できる
- 2.4. 4.家で手軽に運動・フィットネスができる
- 2.5. PICO 4のアプリ開発やデバイス選定に関する相談先
- 3. 価格・購入方法
- 4. 3つのハイエンドモデルの紹介
- 4.1. 1.PICO 4 Pro
- 4.2. 2.PICO 4 Enterprise
- 4.3. 3.PICO 4 Ultra
- 5. PICO 4のスペックまとめ 先代モデル・Meta Quest3と比較
- 6. 評判・レビュー
- 7. まとめ
PICO 4とは
PICO 4は、2022年10月7日に発売されたスタンドアロン型のVRヘッドセットです。
TikTokを運営する中国のByteDance社が傘下に置くPicoTechnology社が開発しました。
解像度は両眼4320×2160、視野角は105度と高性能で、正面部の重量は295gと非常に軽量です。
映像やゲーム、メタバース、フィットネスなどのあらゆるコンテンツを鮮明に楽しむことができます。
PICO 4でできること
PICO 4では、VR内で身体を自由に動かせる6DoFのトラッキングに対応したゲームやアプリを楽しむことができます。
以下、PICO 4でできる4つのことについて詳しく解説します。
1.映画館のような没入感で360度動画・3D映像の視聴ができる
PICO 4の無料アプリ「PICO VIDEO」を通じて、まるで映画館にいるかのような没入感のある動画視聴体験を楽しむことができます。
PICO VIDEOは、豊富なコンテンツを提供するプラットフォームで、最新の映画からドキュメンタリー、短編映画に至るまで、幅広いジャンルの動画を視聴することが可能です。
特に、360度動画や3D映像に対応しているため、ユーザーは映像の中心に自分がいるかのような体験を得ることができます。
また、高解像度のディスプレイと立体音響により、臨場感溢れる視聴環境が実現され、家にいながらにして高品質なエンターテインメントを体験できます。
2.100種以上のVRゲームが楽しめる
PICO Storeは、PICO 4ユーザーがアクセスできるアプリケーションストアであり、100種以上のVRゲームを提供しています。
ここでは、アクションからパズル、アドベンチャーまで、様々なジャンルのゲームが楽しめます。
例えば、「Superhot VR」は時間がプレイヤーの動きに依存して進行するユニークなシューティングゲームであり、PICO 4の精密なトラッキング機能を活かした没入感のあるプレイが可能です。
このゲームは、VRを通じて新たな遊び方を提案しており、PICO 4はそれらを最大限に体験できるデバイスと言えるでしょう。
3. メタバース「Rec Room」で世界中の人々と交流できる
「Rec Room」は、PICO 4で体験できるメタバースの一例で、ユーザーが自分だけのアバターを作成し、世界中の人々と交流できるバーチャル空間です。
ゲームプレイ、クリエイティブな活動、または単に社交的な集まりに参加することもできます。
例えば、自分の部屋をデザインしたり、カスタムゲームを作成したりすることが可能で、その自由度の高さから多くのユーザーに愛されています。
Rec Room内で開催されるイベントやアクティビティは多種多様で、常に新しい体験を提供してくれます。
4.家で手軽に運動・フィットネスができる
PICO Storeでは、運動やフィットネスに特化したアプリケーションも充実しています。
「FitXR」は、ボクシング、ダンス、カーディオトレーニングをバーチャル空間で楽しめるアプリで、リアルタイムでのフィードバックやパフォーマンスの追跡を通じて、効果的なワークアウトを実現します。
自宅で手軽に、かつ楽しみながらフィットネスを続けたいと考えている人々にとっては、スタンドアロン型のPICO 4は最適な選択肢となります。
PICO 4のアプリ開発やデバイス選定に関する相談先
当メディア運営元・株式会社ForgersはNTTドコモやニトリをはじめ、多数の大手企業のXR開発や導入を支援しています。
PICO 4を活用した楽しめるVR/MRコンテンツの開発や、工場で活用できるMRマニュアルアプリの開発なども可能です。
また、自動車部品のグローバルサプライヤー・アイシン社に、3D/デジタルマニュアルソリューション「RITTAI MANUAL」を提供するなど、製造業向けの支援も行っています。
少しでも気になる方は、無料で相談承っておりますのでぜひご相談ください。
価格・購入方法
PICO 4は、公式サイトやAmazonなどのオンラインショップで購入することができます。
価格は、ストレージ128GB版が49,000円、256GB版が59,400円です。
3つのハイエンドモデルの紹介
PICO 4のハイエンドモデルとして「PICO 4 Pro」「PICO 4 Enterprise」「PICO 4 Ultra」の3つがあります。
1.PICO 4 Pro
「PICO 4 Pro」は、ビジネス向けに特化したVRヘッドセットです。
PICO 4に内向きのカメラを3つ追加し、フェイストラッキングおよびアイトラッキングに対応しています。
これにより、より没入感のあるVR体験ができます。また、RAMが8GBから12GBに増強され、ストレージも512GBにアップグレードされています。
価格は900ユーロ(約12万9,800円)ですが、中国国内の法人向けに限定されており、個人での購入はできません。
2.PICO 4 Enterprise
PICO 4 Enterpriseは、PICO4 Proの海外輸出仕様です。欧米や日本への展開がされています。
基本的なスペックはPICO 4 Proと同様ですが、ストレージは256GBの1種類となっています。
価格は141,900円ですが、PICO4 Proと同様にビジネス向けのため、個人での購入はできません。
3.PICO 4 Ultra
PICO 4 Ultraは2024年9月20日発売のPICOシリーズ最新デバイスです。
PICO 4よりも強いSoCが採用されており、更にハイクオリティなVR/MR体験ができるようになっています。
また、PICO Motion Trackerも同時発売で、VR/MRをより没入感高く体験するための環境が整ってきました。
PICO 4 Ultraについて詳しく知りたい方はこちら:PICO4 Ultra最新情報|Meta Quest 3と性能比較、発売日・予約情報まとめ
PICO 4のスペックまとめ 先代モデル・Meta Quest3と比較
PICO 4のスペックを、先代モデル「Pico Neo 3 Link」と競合のVRデバイス「MetaQuest 3」と比較してみました。
項目 | PICO 4 | Pico Neo 3 Link | Meta Quest 3 |
---|---|---|---|
価格 | 49,000円(128GB) 59,400円(256GB) | 49,280円(256GB) | 74,800円(128GB) 96,800円(512GB) |
解像度 | 4320×2160 | 3664×1920 | 4128×2208 |
視野角 | 105度 | 98度 | 110度(水平)/96度(垂直) |
重量 | 正面部295g 合計580g | 正面部385g 合計642g | 正面部不明 合計515g |
レンズ | パンケーキレンズ | フレネルレンズ | パンケーキレンズ |
RAM | 8GB | 6GB | 8GB |
コントローラー重量 | 約150g(電池含む) | 約157g(電池含む) | 約157g(充電バッテリー含む) |
パススルー映像 | フルカラー | モノクロ | フルカラー |
イヤホンジャック | なし | あり | あり |
コンテンツ数 | 約100本 | 約100本 | 約2000本以上 |
PICO 4は、解像度が最も高いため、映像の美しさや没入感を重視する方におすすめです。
また、パンケーキレンズの採用により、薄型で軽量な光学系を実現しています。
ただし、対応するコンテンツの数はMeta Quest 3に比べて少ないので、遊びたいゲームやアプリがあるかどうかを確認する必要があります。
Pico Neo 3 Linkは、解像度や視野角はPICO4よりも低いですが、それでも高水準です。
また、フレネルレンズの採用により、明るくクリアな視界を提供します。
短所としては、リング状の溝による光の乱反射が発生しやすく、画質にゴーストやフレアが生じる可能性があります。
PICO4と同様に、対応するコンテンツの数はMeta Quest 3に比べて少ないです。
Meta Quest 3は、2023年の10月10日に発売されたMeta Questシリーズの最新モデルです。
世界中で大ヒットした旧モデルのMeta Quest 2より軽量で高性能に進化したこの最新デバイスは、没入感と利便性をさらに高めています。
PICO 4と比べた時のMetaQuest 3の長所としては、対応するコンテンツの数が最も多く、人気タイトルや独占タイトルも多数ある点です。
また、解像度、視野角、RAM等のスペックにおいても遜色はなく、重量も3つの中で最も軽いです。
ただし、その高性能さがゆえに最低価格が74,800円からと少々高い価格設定となっています。
※Meta Quest 3について知りたい方はこちら:【最強コスパ・高すぎる完成度】Meta Quest 3を徹底解説|Quest 2との比較・特徴・何ができる?
※より安価なMetaのデバイス「Meta Quest 3S」が2024年10月に発売されることが発表されました。【VR初心者必見】Meta Quest 3Sの特徴と長所|Quest 3やQuest 2との違いも分かりやすく解説
評判・レビュー
現状の評判やレビューですが、PICO4の没入感に驚く様子が見られます。
まとめ
PICO4は、高性能で軽量なスタンドアローン型のVRヘッドセットです。
競合のMeta Quest 3と比べると、遊べるゲームやアプリの数が少ないことが課題です。
そのため、遊びたいコンテンツがあるかを調べた上でPICO 4とMeta Quest 3のどちらを買うべきか決めましょう。
※関連記事:VRとは何か?仮想現実の仕組みと活用事例を徹底解説