【おすすめのメタバース/VRコンサル会社8選】選び方や重要事項を解説!

メタバースやVRという言葉は、近年ビジネス界で急速にその重要性を増しています。

しかし、メタバース/VR事業に興味はあるものの、

・どのようなメタバース/VRコンサル会社があるのか?

・どのような会社を選べばいいのか?

・コンサルティングを依頼する前に何を知っておくべきか?

といった疑問を抱える方も多いのではないでしょうか?

この記事では、メタバース/VRの基本から、事業に最適なコンサルティング会社を見つける方法まで幅広く解説します。

目次

メタバース・VRの基礎知識

メタバースとは

メタバースとは、現実世界とは異なる仮想空間上での社会を指し、インターネット上で構築された3Dの仮想世界です。

ユーザーはアバターを通じてこの世界に参加し、様々な活動を行うことができます。

ビジネスでは、このメタバースを活用して新たな顧客体験を提供することに注目が集まっています。

例えば、不動産会社が仮想空間内での物件見学サービスを提供したり、ファッションブランドが仮想世界での服の試着や購入を可能にするなど、異業種間での新たなサービス展開が進んでいます。

VRとは

VR(Virtual Reality、仮想現実)技術は、コンピュータによって作り出された環境にユーザーが没入できる技術です。

専用のヘッドセットを装着することで、360度の仮想世界を体験でき、視覚や聴覚を通じて現実とは異なる体験を楽しむことが可能です。

ビジネス分野では、VRを用いたトレーニングやシミュレーションが注目されています。

※関連記事:VRとは何か?仮想現実の仕組みと活用事例を徹底解説

たとえば、医療分野での手術練習や、建築分野での事前確認、さらには自動車業界での運転シミュレーションなど、リスクを伴う実践的な練習を安全に行うためのツールとして活用されています。

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メタバース/VRコンサルティング会社の種類

メタバース/VRコンサルティング会社は、提供するサービスと専門性に応じて以下の4種類に分けることができます。

1.コンテンツ制作・開発に強みがある会社

この種類の会社は、魅力的な仮想現実体験やメタバース内コンテンツの企画から実装までをサポートします。

これらの会社は、ゲーム開発の背景を持つプロフェッショナルや、3Dモデリング、アニメーション制作に特化したデザイナーを擁しており、顧客の要望に応じたオリジナルの仮想空間を作り出すことが可能です。

例えば、特定のブランド向けにカスタマイズされたバーチャルショップの開発や、エンターテイメント企業が主催するバーチャルイベントの制作など、ユーザーに新しい体験価値を提供するサービスを展開しています。

2.戦略的アドバイスに強みがある会社

この種類の会社は、企業がメタバースやVRを活用したビジネス展開を行う上での戦略立案や、市場分析を得意とします。

これらの会社は、業界の最新動向やユーザー行動の分析に基づいたアドバイスを提供し、顧客企業が競争優位を確立するための戦略を策定します。

たとえば、特定のターゲット市場に向けたメタバース内でのブランドポジショニングや、VRを活用した新商品のプロモーション戦略など、具体的な事例をもとにしたアドバイスが可能です。

3.深い知識と専門的な洞察に強みがある会社

この種類の会社は、メタバースやVR関連の情報発信に積極的で、業界や技術の最新動向に詳しい企業を指します。

これらの会社は、定期的に業界レポートを発行したり、専門的なブログやセミナーを通じて、最新のトレンドや技術解析を共有しています。

例えば、仮想現実技術の最新進展に関する研究レポートを発表したり、メタバースの新たなビジネスモデルについてのウェビナーを開催することで、業界内外の人々に深い洞察を提供しています。

4.メタバース構築・設計に強みがある会社

メタバース構築・設計に特化したコンサルティング会社は、仮想世界の基盤作りから具体的な空間の設計までをサポートします。

これらの会社は、ユーザーが没入感を感じられるようなメタバース環境の構築や、使用するプラットフォームに応じた最適な設計を提案します。

たとえば、企業が展開する仮想オフィス空間の設計や、教育機関が利用する学習用メタバースの開発など、特定の用途に応じた仮想環境の設計に強みを持っています。

これにより、企業は自社のビジョンに合ったメタバースを効果的に構築できます。

コンサルティング会社選びの3つのポイント

メタバース/VR事業を成功に導くためには、最適なコンサルティング会社の選択が重要です。ここでは、3つのポイントをご紹介します。

1.自社のニーズを明確にして、それに最も合った専門性を持つ会社を選ぶ

まずは、自社のニーズに合致した専門性を持つ会社を選ぶことから始まります。

メタバースやVR分野は多岐にわたり、ゲーム開発から教育、不動産までさまざまな用途があります。

例えば、リアルタイムでのコラボレーションが求められるビジネス用途の場合、低遅延で高品質なVR体験を提供できる技術力と実績が必要です。

また、消費者向けイベントを仮想空間で開催したい場合は、ユーザー参加型のインタラクティブなコンテンツ制作に強みを持つ会社が適しています。

自社の具体的なニーズを明確にし、それに最も適した専門性を持つコンサルティング会社を選択することが成功の鍵となります。

2.過去のコンサルティング事例やプロジェクト実績を調べる

メタバースやVRプロジェクトは、技術的な側面だけでなく、クリエイティブなアイデアやビジョンが大きく影響します。

そのため、プロジェクトの進行方向を共に考え、形にしていけるパートナーを選ぶことが重要です。

コンサルティング会社選びでは、これまでのプロジェクト実績を確認し、特に革新的なアイデアを形にした経験や、異業種とのコラボレーション事例があるかどうかを見極めることがポイントです。

また、定期的なミーティングやフィードバックのループを大切にし、プロジェクトのビジョンや目標が途中でぶれないように、細かい調整を行えるコミュニケーション能力も重要な要素となります。

3.プロジェクト管理や技術選定の能力がある会社を選ぶ

メタバースやVRプロジェクトは、先進的な技術を使用するため、開発コストが高くなりがちです。

しかし、単に安いコンサルタントを選ぶのではなく、投資に見合った価値を提供できるかどうかが重要です。

予算内で最大限の成果を出せるよう、効率的なプロジェクト管理や技術選定の提案能力があるかを評価しましょう。

また、長期的な視点でコストを抑えるためには、将来の拡張性やメンテナンスのしやすさも考慮する必要があります。

プロジェクトの初期段階で明確な見積もりと計画を提供できる会社を選ぶことで、後に予想外のコストが発生するリスクを減らすことができます。

おすすめメタバースコンサルティング会社8選

ここからは、おすすめのメタバースコンサルティング会社を8社ご紹介します。

1.コンテンツ制作・開発に強みがある会社

株式会社Forgers

  • 会社概要: 家具・小売業界や製造業界、通信業界など幅広い会社を対象にVR/ARアプリケーションやメタバース開発を支援する会社です。
  • 事業内容: 3D・XR技術に特化したサービス開発・コンサルティングを行っています。
  • コンサルティングの内容: AR/VRやメタバースを活用した事業開発のコンサルティング・ハンズオンの支援を行います。市場調査・企画から事業化までの道のりを支援します。
  • 強み: 幅広い業界との取引実績を活かし、様々な角度からAR/VRやメタバースの導入・開発を支援します。
  • Forgers Webサイト

株式会社ビーライズ

  • 会社概要: XR領域でサービス提供を行うテクノロジーカンパニーです。
  • 事業内容: XR技術やメタバース技術を活用した体験を通じて、社会や企業の課題を解決し、新たなイノベーションや感動を生み出すサポートを行っています。
  • コンサルティングの内容: XRコンサルティングとして、戦略的アドバイスや支援を提供します。XR技術を活用して新しいビジネスモデルを構築するための戦略やアイディアを提供します。
  • 強み: 研究調査、個別相談、モックアップ・プロトタイプ開発など、クライアントのニーズに応じた幅広いコンサルティングを提供します。具体的な開発実績には「ジョブスタジオ」や「メタカープ」リニューアルなどがあります。
  • ビーライズ/XRコンサルティング Webサイト

2.戦略的アドバイスに強みがある会社

PwCコンサルティング合同会社

  • 会社概要: PWCは、世界157カ国に約30万人のスタッフを持つ世界最大級のコンサルティングファームです。
  • 事業内容: 戦略、オペレーション、M&A、事業再生、会計などの幅広い領域のコンサルティングを提供しています。
  • コンサルティングの内容: 事業構想から新規事業のデザイン、マネタイズモデルの設計、データ活用、システム開発に至るまで、企業のメタバース活用を一貫して支援します​。
  • 強み:様々な業界に対する幅広い領域のコンサルティングを通じた知見、事業構想から新規事業のデザイン、システム開発までの一貫したサポートを提供すること​。
  • PwC/メタバースコンサルティング Webサイト

アビームコンサルティング株式会社

  • 会社概要: アビームコンサルティングは、様々な先端技術を駆使して、メタバース関連のサービスを提供しているコンサルティング会社です。
  • 事業内容: メタバースを活用したビジネス企画、実現、サービス運営・改善などを行います。
  • コンサルティングの内容・強み: 業界に精通したコンサルタントが、デザイン思考やアジャイル開発を用いて、ビジネス企画や検証をリードし、サービス開発や運営・改善をサポートします。
  • アビーム/メタバース Webサイト

3.深い知識と専門的な洞察に強みがある会社

株式会社Mogura

  • 会社概要: Moguraは、国内最大のXR・VtuberのニュースメディアMoguraVRを運営しています。
  • 事業内容: メディア運営、Podcast、イベントなどの情報発信を行っています。
  • コンサルティングの内容・強み: 国内最大のメディア運営を通じて得たメタバースに関する知見を基に、リサーチや開発、運用などのメタバースコンサルティング「Mogura NEXT」を提供しています。
  • Mogura NEXT Webサイト

株式会社メタバース総研

  • 会社概要: メタバース活用を戦略立案と実行の両面から支援するメタバースパートナーです。
  • 事業内容: メタバース戦略/企画の立案、ソリューション提供、多数のメタバース開発経験を活かした幅広い要望への対応を行っています。
  • コンサルティングの内容・強み: 豊富な経験とナレッジを活用した戦略・企画策定、強力なパートナーシップによる最適なアプローチ設計、コンサルタントによる並走支援を提供します。
  • メタバース総研 Webサイト

4.メタバース構築・設計に強みがある会社

凸版印刷株式会社

  • 会社概要: 凸版印刷は、印刷事業を起点にデジタルマーケティングや空間デザインなどを展開している企業です。
  • 事業内容: メタバースを含むデジタルマーケティング、空間デザイン、イベント企画など多岐にわたります。
  • コンサルティングの内容: メタバース事業の開始から様々な取り組みを実施しており、例えば、東京マラソンバーチャルEXPO2021の運営や浦和レッズの30周年記念のメタバース空間プロデュースなどを行っています。
  • 強み: AR、VR、XRなどの25年以上の経験を活かしたメタバース構築、web3時代におけるメタバース活用のコンサルティングから制作、実施までのサービス提供。
  • 凸版印刷/メタバースマーケティングサポート Webサイト

株式会社Synamon

  • 会社概要: 「XRが当たり前の世界をつくる」をミッションに掲げる、VR・ARを含むXRやメタバース市場の創造に取り組む企業です。
  • 事業内容: ファンマーケティング向けメタバース「SYNMN」の開発及び企業に向けたメタバース技術の活用支援を行っています。
  • コンサルティングの内容: メタバース空間構築によるブランディング支援、展示会やイベントでの体験者向けコンテンツ制作、XR技術を活用したユーザー体験の創出などを提供しています。
  • 強み: メタバース構築に関する総合的な支援を行い、実在するショールームの再現から架空のコンセプト空間の創出、AIやNFTなどの先進技術を組み合わせたサービス開発、トップレベルの3DCGクリエイターによる高品質なメタバース体験の構築などが挙げられます。
  • シナモン Webサイト

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コンサルティングを受ける際に重要な4つのポイント

最後に、コンサルティングを受ける際の重要なポイントを4つ解説します。

1. 自社のビジョンや目的を明確にする

メタバース/VRコンサルティングを始める前に、まず自社のビジョンや導入するメタバース/VR技術によって達成したい目的を明確にすることが重要です。

例えば、製品の販売促進を目的とするのか、それとも社内のトレーニングプログラムの効率化を目指すのかによって、求めるソリューションは大きく異なります。

この目的とビジョンが明確であればあるほど、コンサルティング会社が適切な提案を行いやすくなり、プロジェクトの方向性を正確に定めることができます。

2. 自社の技術やインフラを把握しておく

自社の既存の技術能力やインフラについての理解も、メタバース/VRコンサルティングを受ける上で非常に重要です。

これには、ハードウェアの規模や性能、ソフトウェアの互換性、さらには従業員の技術スキルレベルなどが含まれます。

これらの情報を事前に把握しておくことで、コンサルティング会社は現実的かつ実行可能な提案を行うことができます。

また、既存のリソースを最大限活用するための戦略を立てることが可能になります。

3. 内部調整を行って共通理解を持つ

メタバース/VR導入の成功は、組織内での共通理解とサポートが不可欠です。

プロジェクト開始前には、関連する部署やチーム間での内部調整をしっかりと行い、プロジェクトの目的、期待される成果、役割分担などについての共通理解を確保する必要があります。

これにより、プロジェクトの進行中に意思疎通の問題が生じるリスクを低減し、スムーズなプロジェクト運営を支援します。

4. 予算とスケジュールを立てておく

最後に、メタバース/VRプロジェクトの実施にあたっては、予算とスケジュールの計画が極めて重要です。

実現可能な予算の範囲内で最大の効果を得るためには、コンサルティング会社と密接に協力して、費用対効果の高いソリューションを選択する必要があります。

また、プロジェクトのマイルストーンや納期を明確にすることで、プロジェクト管理が容易になり、期限内に成果を達成することが可能になります。

まとめ

本記事では、メタバースコンサルティングの基本から、効果的なコンサルティング会社の選び方、重要な準備方法までを解説しました。

メタバース事業を成功させるためには、自社の目的に合致する専門性を持つ会社の選択、過去の実績の確認、プロジェクトの進行方法の理解が重要です。

また、コンサルティングを受ける際の費用相場はプロジェクトの範囲により異なり、プロジェクト期間も事前に確認が必要です。

これらのポイントを抑えることで、メタバース事業の可能性を最大限に引き出すことができます。