【最新AR/VRサービスガイド】用途別で選ぶ最適なプラットフォーム
ARおよびVR技術は、ビジネスを劇的に変えています。しかし、多岐にわたるAR/VRサービスの中から、自社やプロジェクトに最適なものを選ぶのは難しいです。
本記事では、ビジネスリーダー、開発者、マーケターを対象に、用途別のAR・VRサービスを紹介します。
本記事を通じて「どのAR/VRプラットフォームを選べば良いのかわからない」という悩みを解決しましょう。
- 1. AR/VRテクノロジーの進化とビジネスへの影響
- 1.1. AR(拡張現実)とは
- 1.2. VR(仮想現実)とは
- 2. 最適なAR/VRプラットフォームの選び方
- 2.1. 1.使用目的に合った機能を持つプラットフォームを選ぶ
- 2.2. 2.使いやすさとアクセシビリティを考慮する
- 2.3. 3.コストとROI(投資対効果)を検討する
- 3. 用途別おすすめARプラットフォーム6選
- 3.1. 1.Google ARCore
- 3.2. 2.RITTAI
- 3.3. 3.Apple ARKit
- 3.4. 4.8th Wall
- 3.5. 5.PalanAR
- 3.6. 6.Snap AR Lens Studio
- 4. 用途別おすすめVRプラットフォーム6選
- 4.1. 1.Cluster
- 4.2. 2.DEXPO
- 4.3. 3.DOOR
- 4.4. 4.ナーブクラウド
- 4.5. 5.InstaVR
- 4.6. 6.MiraVerse® Core
- 5. 自社でAR/VR開発するには?
- 6. まとめ
AR/VRテクノロジーの進化とビジネスへの影響
現代社会において、AR(拡張現実)とVR(仮想現実)の技術は、単なるエンターテイメントの領域を超え、ビジネスの様々な面でその価値を発揮しています。
AR(拡張現実)とは
AR技術は、実際の世界にデジタル情報を重ね合わせる技術です。
※関連記事:ARとは?定義・技術の仕組み・VR/MRとの違い・ビジネス事例などを解説
例えば、IKEAはARを用いた「IKEA Place」アプリを通じて、消費者が家具を自宅に仮想配置して試すことができるサービスを提供。
これにより、消費者は購入前に商品が自宅の空間にどのようにフィットするかを確認できます。
こうした革新的な商品体験は、顧客体験を向上させ、最終的にはECサイトなどの販売促進につながります。
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VR(仮想現実)とは
VR(仮想現実)は、完全にデジタル化された環境でユーザーを包み込み、リアルな体験を提供する技術です。
ビジネスの世界では、VRがトレーニング、製品設計、リモートワーク、さらには顧客体験の強化に利用されています。
特に注目すべきは、VRを活用したトレーニングプログラムの進化です。
※関連記事:VRとは何か?仮想現実の仕組みと活用事例を徹底解説
例えば、ボーイング社は航空機の製造とメンテナンストレーニングにVRを導入しています。
このプログラムでは、従業員がVRヘッドセットを使って、実際の航空機のコックピットやエンジン内部を仮想的に体験し、手順を習得できます。
このアプローチにより、従業員はより迅速かつ効率的にスキルを身につけることが可能になります。
このように、AR/VR技術は、リアルとバーチャルを融合し、新しいビジネスモデルを生み出しています。
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最適なAR/VRプラットフォームの選び方
では、どのようにしてビジネスニーズにマッチする最適なAR/VRプラットフォームを選べば良いのでしょうか。
ポイントは次の3つです。
1.使用目的に合った機能を持つプラットフォームを選ぶ
最初に、自社のビジネスモデルや使用目的に最も適した機能を持つプラットフォームを選ぶことが大切です。
例えば、製品デザインのレビューを目的とする場合、高精細な3Dモデリングとリアルタイムでの変更が可能なプラットフォームが必要になります。
一方で、顧客向けのインタラクティブなマーケティング体験を提供したい場合は、ユーザー参加型のコンテンツを簡単に作成できるプラットフォームが適しています。
この段階で重要なのは、将来の拡張性も見据えた機能選択です。
現在の目的だけでなく、将来的に取り組みたいプロジェクトにも対応可能なプラットフォームを選ぶことが、長期的な視点から見て賢明な選択となります。
2.使いやすさとアクセシビリティを考慮する
次に、使いやすさとアクセシビリティです。たとえば、チームメンバーが技術的な専門知識をあまり持っていない場合、学習曲線が急でなく、直感的なUI(ユーザーインターフェース)を持つプラットフォームが望ましいでしょう。
さらに、プラットフォームが異なるデバイスやOSとの互換性を持つことは、チームメンバーがどこからでもアクセスできるようにするために重要です。
実際に、ある企業が社内の全メンバーが使用するために、操作が簡単で、PCだけでなくタブレットやスマートフォンからもアクセス可能なプラットフォームを選択した例があります。
このようなアクセシビリティの高さは、プロジェクトの進行をスムーズにし、コミュニケーションの効率を大きく向上させます。
3.コストとROI(投資対効果)を検討する
最後に、コストとROIの検討です。どんなに優れた機能を持つプラットフォームであっても、そのコストが予算を超えている場合や、投資に見合った効果が見込めない場合は適切な選択とは言えません。
実際に導入する前に、プラットフォームの全体的なコストと、そのプラットフォームを使って実現したい目標がどの程度のROIをもたらすかを評価することが重要です。
例えば、ある企業がARを活用して顧客向けの製品デモを提供したところ、顧客エンゲージメントの向上とともに、製品の理解度が高まり、結果として販売数の増加につながりました。
このように、初期投資のコストを上回る利益を生み出すことができれば、そのプラットフォームの導入は成功と言えるでしょう。
用途別おすすめARプラットフォーム6選
ここからは、用途別のおすすめARプラットフォームをご紹介します。
1.Google ARCore
- 用途: Androidデバイス向けに高品質なAR体験を提供するプラットフォーム。広範なアプリケーションでの利用が可能です。
- 特徴: リアルタイムの環境理解と拡張現実の要素を組み合わせ、ユーザーが実世界のコンテキスト内でAR体験を楽しめるように設計されています。動的な照明調整や空間認識能力が特徴です。
- Google ARCoreウェブサイト
2.RITTAI
- 用途:小売ECに特化したAR/バーチャル試し置きサービス。
- 特徴:3Dビュワー機能、カラーシミュレーション機能、複数AR配置機能など、ECやカタログのUXを向上し、成果を創出するための機能を多数実装しています。
- RITTAIウェブサイト
3.Apple ARKit
- 用途: iOSデバイス用に最適化されたAR体験を提供するプラットフォーム。ゲーム、教育、リテールなど幅広い分野で利用されています。
- 特徴: フェイストラッキング、3Dオブジェクト検出、環境テクスチャリングなど、高度なAR機能を提供します。使いやすさと精度の高さが強みです。
- Apple ARKitウェブサイト
4.8th Wall
- 用途: WebAR体験を開発し、ウェブブラウザを通じて広く提供することが可能なプラットフォーム。マーケティングや広告に特に有効です。
- 特徴: クロスプラットフォーム対応で、追加のアプリダウンロードなしにAR体験が可能。簡単なQRコードスキャンでアクセスできる手軽さが魅力です。
- 8th Wallウェブサイト
5.PalanAR
- 用途: ユーザーがノーコードでWebAR体験を作成できるプラットフォーム。特に、小規模企業や個人開発者に最適です。
- 特徴: ドラッグアンドドロップのインターフェースを利用して、簡単にARコンテンツを作成できる。プログラミングスキルが不要で、手軽にAR体験を提供できます。
- PalanARウェブサイト
6.Snap AR Lens Studio
- 用途: Snapchatユーザー向けのカスタムARレンズとエフェクトの制作。個人から企業まで幅広く利用されています。
- 特徴: 誰でも簡単にオリジナルのARエフェクトを作成できるツール。幅広いテンプレートと直感的なインターフェースが特徴です。
- Snap AR Lens Studioウェブサイト
用途別おすすめVRプラットフォーム6選
続いて、用途別のおすすめVRプラットフォームをご紹介します。
1.Cluster
- 用途: 大規模なイベント利用に適しており、多数の同時接続にも対応可能です。
- 特徴: 実在するエリアを再現したバーチャルイベントや、スタジアムでのスポーツ観戦、バーチャルオフィス訪問など多様な利用が可能です。
- Clusterウェブサイト
2.DEXPO
- 用途: 商談・展示会利用に適しており、新規顧客獲得のための機能が豊富です。
- 特徴: 商談時間予約、名刺交換、資料ダウンロードなどの機能が備わっています。
- DEXPOウェブサイト
3.DOOR
- 用途: 自社で手軽にVRコンテンツ制作を行いたい場合に適しています。
- 特徴: ショップやオフィスなど、用途に合わせた空間テンプレートが豊富で、3D空間制作の知識がなくても利用できます。
- DOORウェブサイト
4.ナーブクラウド
- 用途: リアルな訪問体験提供に特化しており、不動産内覧などに利用されます。
- 特徴: VRゴーグルを活用し、顧客が見ている映像をスタッフが同時に視聴・操作できる機能を持ちます。
- ナーブクラウドウェブサイト
5.InstaVR
- 用途: 従業員の研修効率化に役立ち、実践的な体験が可能です。
- 特徴: VR上でレジ操作や接客応対などを学べるコンテンツを提供し、多言語での開発に対応しています。
- InstaVRウェブサイト
6.MiraVerse® Core
- 用途: 空間シミュレーション効率化に役立ち、内装替えやインテリア配置などのシミュレーションが可能です。
- 特徴: 家具の配置や空間の色・素材の組み合わせを自由にシミュレーションできます。
- MiraVerse® Coreウェブサイト
自社でAR/VR開発するには?
AR/VR開発を自社で始めるためには、適切なツールの選択が重要です。
現在、市場には多種多様なAR/VR開発ツールが存在し、その中からビジネスのニーズに合ったものを選ぶ必要があります。
初心者向けには、プログラミングスキルが不要なドラッグアンドドロップ式のインターフェースを提供するツールが最適です。
例えば、UnityやUnreal Engineは、高度なカスタマイズが可能でありながら、比較的使いやすく、多くの開発者に選ばれています。
また、Snap AR Lens StudioやMeta Spark Studioのようなツールは、ソーシャルメディア向けのエフェクトやフィルターの作成に特化しています。
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まとめ
この記事では、AR/VRの基本から、用途別のおすすめプラットフォーム、自社でのAR/VR開発の始め方までを幅広く紹介しました。
この情報を活用することで、ビジネスにおけるAR/VR技術のポテンシャルを最大限に引き出すことが可能です。
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