【2024年最新】Appleの最新デバイスも紹介|注目のARグラス・スマートグラス・MRデバイス18選

2024年2月2日に米国で、Appleの最新Spatial Computing デバイス『Apple Vision Pro』が発売され、新しいXRの活用や普及の期待が高まってきました。

そして、2024年6月のWWDCで日本発売が2024年6月28日になることが発表されました。

この記事では、最新のARグラス・スマートグラスやMRデバイスの中から特に注目すべきおすすめの製品をピックアップし、それぞれの特徴や性能、用途をご紹介します。

これからAR/MR技術を導入しようと考えている方、または最新のトレンドを追いかけたい方はぜひご覧ください!

価格は2024年1月現在のものです。

AR/MR/VRの基礎知識

まずはAR/MR/VRの基礎知識と、それぞれの違いをご紹介します。

AR/MR/VRで一般的に言われる違いはバーチャルと現実の比率です。VRはバーチャル10割の世界を意味し、ARは比率関係なく現実とバーチャルが両方共存している場合に使われます。

ややこしいのはMRとARの違いですが、明確な定義は存在せず、人によってほぼ同義として使う場合もあれば、ARよりもバーチャルの比率が高いものをMRと呼ぶ場合もあります。

また、AR/MR/VRの総称として「xR」「XR」と呼称されます。

AR(拡張現実)とは

AR技術は、現実の環境にデジタル情報やバーチャルなオブジェクトを重ね合わせることで、ユーザーの現実感覚を拡張します。

スマートフォンやタブレット、専用のARメガネを通じて、現実世界の画像に仮想的な要素が加えられます

ARは、教育、小売、ゲーム業界など多岐にわたる分野で利用されています。

MR(複合現実)とは

MR技術は、現実世界とデジタル世界が融合し、仮想オブジェクトが現実世界の物理法則に従って動作します。

これにより、ユーザーは現実世界のオブジェクトと仮想オブジェクトの両方と対話することが可能になります。

MRの技術は、特に製造業、設計、医療分野でのトレーニングやシミュレーションツールとして有効活用されています。

ちなみに、AppleはARやMRという言葉を使わず、Spatial Computing という言葉を使っています。Apple Vision Proは「MRデバイス」ではなく「Spatial Computingデバイス」なのでご注意ください。

Apple 公式の「Spatial Computin」に関する喚起ページ:https://www.apple.com/newsroom/2023/06/introducing-apple-vision-pro/

VRとは

VRは、ユーザーを完全に仮想の環境に没入させる技術で、ヘッドセットや専用のルームを使用して、視覚的および聴覚的に現実から隔離された環境を提供することにより実現されます。

現実空間の制約を受けず、様々なシーンを再現できるため

  • エンターテイメント:バーチャルアーティストによるVRライブ
  • BtoB:トレーニング・安全喚起向けVRコンテンツ

等の用途で幅広く活用されています。

VRデバイスについて知りたい方はこちら↓
※関連記事:【2024年最新】注目のVR/XRデバイス10選

ARグラス(ARゴーグル)・スマートグラス・MRデバイスの特徴と違い

混同しやすいARグラスとスマートグラス、そしてMRデバイスの違いについて整理します。

ちなみにARグラスとARゴーグルという言葉がありますが、特に違いはなく同じ意味で使われます。

さて、本題のスマートグラスとARグラスの大きな違いは3DoFであるか、6DoFであるかという点です。

3DoFと6DoFの違い

3DoF(3 Degrees of Freedom)は、ユーザーの頭の傾きや方向のみ(ピッチ、ヨー、ロール)をトラッキングするのに対し、6DoF(6 Degrees of Freedom)はこれに加えて、前後、上下、左右の動きも追跡できます。

6DoFの場合、自分が前後に移動した時にユーザーの物理的移動にバーチャルオブジェクトが連動し、現実空間の特定の位置に固定して表示されるような体験ができます。

一方で3DoFの場合、前後左右の動きは追従できないため、自分が前後に移動してもバーチャルオブジェクトは特定の位置に固定されず、グラスの一定の位置に常に表示されるため、AR体験には向きません。

スマートグラスとARグラスの違い

スマートグラスは3DoFの端末を意味することが多く、モニター代わりに情報を表示することに特化しており、ハンズフリーで情報を表示したい場合などに使えます。

ディスプレイをリッチにする必要がないため軽量であり、主に業務の効率化を中心に活用されています。

一方でARグラスはセンサーやカメラが搭載され、6DoFを実現しており、3DCGを多用した没入感の高いAR体験を提供できます。

したがって、スマートグラスを使うのかARグラスを使うのかは、どのような用途なのかを踏まえて選ぶ必要があります。

ARグラスとMRデバイスの違い

先述の通り、ARとMRの線引きがあいまいなため、ARグラスとMRデバイスにも明確な線引きはありません。

ただ、一般的には「Xreal Air 2 Ultra」や「Rokid Max」のようなメガネ型のデバイスはARグラスと呼ばれ、「HoloLens 2」や「MagicLeap 2」などのヘッドセット型のデバイスはMRデバイスと言われる傾向にあります。

AppleがApple Vision Proを「MRデバイスではなくSpatial Computingデバイスである」と言うように、各社がそのデバイスをどう表現しているかによっても呼び方が変わる場合もあります。

ARグラス・MRデバイス・スマートグラスの基礎知識

この章ではデバイスに関する重要な概念や技術について以下の2点をご紹介します。

1.視野角

視野角(Field of View, FoV)は、ユーザーがデバイスを通じて見ることができるバーチャルの範囲の広さを指します。

広い視野角は、よりリアルなAR・MR体験を提供し、ユーザーが自然に周囲の環境とインタラクションするのを助けます。

一般的には、視野角が広いほど没入感が増しますが、デバイスのデザインや他の技術的な制約によって異なります。

2.被写界深度(DoF)

先ほども説明したDoFについて、もう少し詳しく説明します。

DoFとは被写界深度(Degree of Freedom)のことで、デバイスがどれだけリアルな動きを捉えられるかを示します。

一般的には、3DoFと6DoFがあります。

3DoF(3 Degrees of Freedom)は、ユーザーの頭の傾き(ピッチ、ヨー、ロール)をトラッキングするのに対し、

6DoF(6 Degrees of Freedom)はこれに加えて、前後、上下、左右の動きも追跡でき、よりダイナミックで没入感のある体験を提供します。

デバイスによってこのDoFが決まっており、体験できることも変わってくるため、購入前にはDoFを確認することをおすすめします。

最新デバイスでのXR開発が可能な企業

株式会社Forgersは、Apple Vision ProやMicrosoft社のHoloLens2、Meta社のMeta Quest2・Meta Quest3、スマートグラス「Vuzix」など多くの最新デバイスでの開発実績があります。

など、他業界向けの開発実績が豊富です。MR/ARグラスやスマートグラスを自社の事業や業務で活用したいと考えている方は、ぜひ一度相談してみてください

XR開発・導入について相談する

XR開発企業について、詳しく知りたい方はこちらを:
【上場企業・スタートアップ別】AR/MR開発会社7選と目的別ソリューション一覧

2024年最新版 ARグラス・スマートグラス・MRデバイス17選

ここからは、2024年注目のARグラス・スマートグラス・MRデバイスをご紹介します。

Apple – 「Vision Pro」

Appleが発表した「Vision Pro」は、デジタルコンテンツを現実の世界とシームレスに融合させるSpatial Computingデバイスです。2024年2月2日から、米国で販売開始することが発表されました。

Appleは「Spatial Computing , 空間コンピュータ」と呼んでいます。Vision Proは、ユーザーの目、手、声を用いた直感的な操作による3次元化されたユーザーインターフェイスを実現します。

主な特徴は以下の通りです。

  • 2つのディスプレイに2,300万ものピクセルを詰め込んだ超高解像度のユーザー体験を提供。
  • カスタムAppleシリコンを搭載し、画期的なデザインと驚異的な性能を実現。
  • macOS、iOS、iPadOSの基盤を引き継ぎつつ、Vision Pro専用の新たなOSを採用。
  • アプリケーションを好きな大きさで並べて表示可能な3Dインターフェイスを備え、生産性の向上をサポート。
  • 幅30メートルにも感じられるスクリーンを備えた映画館としての体験を提供し、空間オーディオに対応した180度の高解像度録画を通じて臨場感あふれる映像を楽しむことが可能。

Vision Proは、パーソナルコンピューティングに新たな次元をもたらし、ユーザーのアプリ利用、コンテンツ視聴、ビジネスシーンを一変させる製品です。

解像度片眼4K以上・両眼で2,300万ピクセル
視野角90度
被写界深度(DoF)6DoF
入力方法ハンドトラッキング、アイトラッキング、音声操作
価格(2024年1月現在)$3,499(約50万円)
重量600g~650g(ヘッドバンドなどの選択で異なる)
製品Webサイト

Vision Proについて詳しく知りたい方はこちら↓
ついに日本発売!Apple Vision Proの特徴やアプリ開発と最新事例・レビューまとめ

Microsoft – 「HoloLens2」

HoloLens 2はビジネスの現場での使用に特に適しているMRヘッドセットです。

その高度なセンサー技術とハンドトラッキング機能により、さまざまな業界での実用的な応用が可能です。

医療、教育、製造など多岐にわたる分野でその効果を発揮し、作業の効率化やトレーニングの革新に貢献します。

主な特徴は以下の通りです。

  • HoloLens 2は、高精度のハンドトラッキング、音声コマンド、アイトラッキング、空間マッピングなどを標準搭載し、長時間の使用でも快適に操作できるよう設計されています​​。
  • HoloLens 2を使用することで、リモートにいる同僚や専門家とリアルタイムで繋がり、共同作業を行うことが可能です。これにより、問題解決やプロジェクト進行が迅速に行えます​​。
  • クラウドサービス「Azure」との連携により、HoloLens 2の機能が拡張されます。たとえば、「Spatial Anchor」を使い、異なるデバイスで共有される3Dモデルをリアルタイムで確認できたり、「Remote Rendering」を利用して、高精細な3Dモデルをストリーミングできます​​。
  • 教育分野では、HoloLens 2を使って、3Dモデルを通じて複雑な概念を分かりやすく伝えることができます。医療分野では、治療計画の策定やリモート専門家との協力に役立ちます​​​​。
解像度片眼あたり2K以上
視野角対角に約52度(垂直28.5度、水平43度)
被写界深度(DoF)6DoF
入力方法ハンドトラッキング、アイトラッキング、音声操作
価格(2024年1月現在)422,180円
重量566g
製品Webサイト

Meta – 「Meta Quest 3S」

Meta Quest 3Sは、2024年10月に発売された、Metaによる最新のVRヘッドセットです。

VR/MRデバイスのエントリーモデルとしてMeta Quest 2とMeta Quest 3の性能や機能を踏襲した上で低コストを実現した端末です。

主な特徴は以下の通りです。

  • Snapdragon XR2 Gen 2テクノロジーにより、Meta Quest 2と比較してグラフィック処理能力が2倍に。高速プロセッサーと組み合わせることで、くっきりとしたクリアな視界と、驚くほどの没入感を提供します。
  • Meta Quest 2では実現できなかったフルカラーパススルー機能を実装
  • 500以上のコンテンツが揃う世界最高のライブラリを搭載。ゲーム、エンターテインメント、フィットネスなど多様なジャンルのアプリケーションを楽しむことができ、後方互換性により既存のMeta Questライブラリも利用可能です。
  • 新次元の3Dサウンドによるクリアな音質と深い低音、Quest 2に比べて40%アップした音量が没入感を高めます。新デザインのヘッドセットは、調節機能に優れ、長時間の使用でも快適です。
解像度片眼1,832 ×1,920(両眼3,664 × 3,840)
視野角96度(水平)/90度(垂直)
被写界深度(DoF)6DoF
入力方法両手コントローラー、ハンドトラッキング、音声操作
価格(2024年1月現在)128GB:48,400円
256GB:64,900円
重量514g
製品Webサイトhttps://www.meta.com/jp/quest/quest-3s/

Meta Quest 3Sについて詳しく知りたい方はこちら↓

※Meta Quest 3S記事:【VR初心者必見】Meta Quest 3Sの特徴と長所|Quest 3やQuest 2との違いも分かりやすく解説

Meta – 「Meta Quest Pro」

Meta Quest Proは、Meta社が2022年10月に発売した最新のヘッドマウントディスプレイです。

VR機能に加え、MR(複合現実)にも対応し、現実世界と仮想世界をシームレスに繋ぐことができます。

特にビジネスユースに重点を置いたハイエンド製品で、遠方のアバターを介した共同作業や3DCGオブジェクトの共有が可能です。

主な特徴は以下の通りです。

  • 6DoFのポジショニングトラッキングにより、ユーザーの動きを精度高く感知します。
  • ヘッドセットとコントローラーを同時に充電できる円盤型のスタイリッシュな充電器が標準装備されています。
  • VRペインティングアプリなどでデザインした3Dオブジェクトやアップロードした3Dデータをリアルタイムで共有することが可能です。
  • ヘッドセット内のカメラにより、まばたきや口の動きなど細かな表情をアバターに反映させることができます。
解像度片眼1,800 x 1,920(両眼3,600 x 1,920)
視野角水平106度・垂直96度
被写界深度(DoF)6DoF
入力方法両手コントローラー、ハンドトラッキング、アイトラッキング
価格(2024年1月現在)159,500円
重量722g
製品Webサイト

HTC – 「VIVE XR Elite」

VIVE XR Eliteは、HTC社が開発した最新のXRヘッドセットです。この高性能オールインワン型XRヘッドセットは、軽量で折りたためる設計が特徴で、持ち運びにも便利です。

VIVERSEと呼ばれる独自のメタバース環境での利用にも最適で、ビジネスシーンでの応用も想定されています。

主な特徴は以下の通りです。

  • バッテリー込みで重量わずか625g。人間工学に配慮したデザインで、長時間の使用でも快適です。
  • 無段階のIPD調整や焦点距離ダイヤル機能により、快適な視聴体験を提供します。
  • フルカラーRGBカメラによるパススルー機能で、リアルタイムオーバーレイを取り入れたゲームやトレーニングが可能です。
  • 手だけで直感的な操作が可能。ナビゲーション、クリック、ドラッグ、スクロール、タイピングなどが行えます​​​​。
解像度片眼1,920 x 1,920(両眼3,840 x 1,920 )
視野角最大110度
被写界深度(DoF)6DoF
入力方法ハンドトラッキング、音声操作
価格(2024年1月現在)179,000円
重量625g
製品Webサイト

VIVE XR Eliteについて詳しく知りたい方はこちら↓

※VIVE XR Elite記事:【VIVE XR Elite】275gの超軽量XRヘッドセットを徹底解説!

Pico – 「Pico 4」

Pico 4は、2022年10月7日に発売された新型VRヘッドセットで、軽量・高画質・スタンドアロンの三要素を備えたモデルです。

重心バランスによって「軽く感じられるように作られている」とされ、長時間の使用でも快適です。

このデバイスは、高解像度の4Kディスプレイを採用し、クリアな映像体験を提供。VRフィットネスやゲーム、プライベートシアターとしての利用に最適です。

主な特徴は以下の通りです。

  • レンズが搭載された正面部分と、バッテリーが内蔵された後頭部がカウンターウェイトとして機能し、軽量感を実現します。
  • 正面部を薄く設計し、パンケーキレンズを採用することで、より広い視野とクリアな映像を楽しめます。
  • 4K(2,160 × 2,160×2)相当の解像度を持ち、映像の鮮明さと発色の良さを実現しています。
  • 外部の様子を確認できるフルカラーパススルー機能を備え、VRヘッドセット装着中でも現実世界を視認できます。
解像度片眼2,160 x 2,160(両眼4,320 x 2,160)
視野角105度
被写界深度(DoF)6DoF
入力方法両手コントローラー、ハンドトラッキング
価格(2024年1月現在)49,000円(128GB)、59,400円(256GB)
重量295g(ストラップなし)、588g(ストラップ込み)
製品Webサイト

PICO 4について詳しく知りたい方はこちら↓

※PICO 4記事:【安くて高性能のVRヘッドセット】PICO 4の特徴・できることを解説!

Pico – 「Pico 4 Ultra」

PICO 4 Ultraは、2024年に発売される予定の新型VRヘッドセットで、PICO4をさらに進化させたモデルです。

従来のPICO 4と同様に「軽く感じられるように作られている」とされ、長時間の使用でも快適さを保ちつつ、よりパワフルなパフォーマンスを提供します。

このデバイスは、さらに向上した4Kディスプレイを採用し、より鮮明で色鮮やかな映像体験を提供します。

VRフィットネス、ゲーム、プライベートシアターとしての利用に最適で、さまざまなシーンで楽しめるのが特徴です。

主な特徴は以下の通りです。

  • レンズが搭載された正面部分と、バッテリーが内蔵された後頭部がカウンターウェイトとして機能し、軽量感と安定感を実現しています。
  • 正面部は薄型設計で、最新のパンケーキレンズを採用し、広い視野とよりクリアな映像を楽しめます。
  • 外部の様子を確認できるフルカラーパススルー機能も搭載し、VRヘッドセット装着中でも現実世界を視認可能です。
解像度片眼2,160 x 2,160 (両眼4,320 x 2,160 )
視野角105度
被写界深度(DoF)6DoF
入力方法両手コントローラー、ハンドトラッキング
価格(2024年1月現在)89,800円(256GB)
重量295g(ストラップなし)、580g(ストラップ込み)
製品Webサイトhttps://www.picoxr.com/jp/products/pico4-ultra

※PICO 4 Ultra記事:PICO4 Ultra最新情報|Meta Quest 3と性能比較、発売日・予約情報まとめ

Varjo – 「Varjo XR-4」

2023年11月に発表された「Varjo XR-4」は、産業用途に最適化された最新のMRヘッドセットです。

片眼あたり4Kの超高解像度ディスプレイと光学設計を組み合わせることで、前例のない没入感と視覚的忠実度を実現しています。

XR-4は航空宇宙、自動車、医療などの分野でのトレーニングやシミュレーションに革命をもたらします。

主な特徴は以下の通りです。

  • 水平120度×垂直105度という広範な視野を実現した新設計の光学系により、これまで以上にリアルな両眼視体験を提供します。この技術は、MR体験に深みと新たな魅力を加えます。
  • 2,800万ピクセルの高解像度ディスプレイを搭載し、高度な色精度とコントラストを提供します。この高品質なディスプレイは、非常に明るく、細部までクリアに描写されます。
  • 超低遅延のフロントマウントカメラを2基搭載し、業界トップクラスのMR体験を実現します。現実世界と仮想世界がシームレスに結びつくことで、まるで本物のような体験ができます。
  • NVIDIA RTXシリーズGPUに最適化され、多様な3Dプラットフォームやソフトウェアとの互換性があります。この互換性により、ユーザーは多岐にわたる用途で高性能なMR体験を享受できます。
解像度片眼3,840×3,744(両眼7,680×3,744)
視野角水平120度×垂直105度
被写界深度(DoF)6DoF
入力方法両手コントローラー
価格(2024年1月現在)$3,990(約64万)
重量1021g
製品Webサイト

Varjo XR-4について詳しく知りたい方はこちら

※Varjo XR-4記事:【Varjo XR-4】最高クラスの解像度を誇るMRヘッドセットを解説!

キャノン – 「MREAL X1」

MREAL X1は、キヤノンが開発した最新のMRヘッドマウントディスプレイです。主に法人向けに販売されています​​​​​​。

現実映像とCGをリアルタイムに融合するMRシステムの一部として、特に製造業、デザイン、設計、開発分野での活用が期待されています。

MREAL X1は、ビデオシースルー方式を採用しており、実寸のサイズ感や違和感のない映像体験を提供します。

主な特徴は以下の通りです。

  • 約58度×60度の表示画角と、左右のディスプレイそれぞれに1920×2160の映像を表示する3840×2160の高解像度を実現。これにより、大きく頭を動かすことなく視認エリア全体の確認が可能です​​。
  • 本体の重量が約158gと軽量で、ヘッドマウントユニットを含む総重量も約359gとなっています。この軽量設計は、長時間の使用でも負担が少なく、快適な装着感を提供します​​​​。
  • キヤノン独自のディスプレイパネルと光学技術を用いて、小型・軽量かつ高画質を両立しています。また、ビデオシースルー方式を採用し、実寸感覚を実現する光軸一致や瞳ずらし量の最小化を実現しています​​。
  • モバイルワークステーションへの対応により、システム全体の小型・軽量を実現し、様々な場所での利用が可能です。さらに、空間特徴位置合わせ技術により、屋内外を問わず高精度な位置合わせを実現し、遠隔地間での3D CG共有も可能です​​​​。
解像度片眼1,920×2,160(両眼3,840 × 2,160)
視野角水平58度・垂直60度
被写界深度(DoF)6DoF
入力方法ハンドトラッキング
価格(2024年1月現在)約200万円
重量158g(本体のみ)、359g(ヘッドマウントユニット込み)
製品Webサイト

Magic Leap – 「Magic Leap 2」

Magic Leap 2は、主に法人向けに設計されたARグラスです。このデバイスは特に、医療、製造、軍事などの専門的な分野での使用を想定しており、その使用用途は多岐にわたります。

主な特徴は以下の通りです。

  • 260gの軽量なデザインなので、長時間の使用でも快適。日常的な使用に適しており、眼精疲労や不快感を最小限に抑えることが可能。
  • 解像度は1440 x 1760ピクセルで、リフレッシュレートは120 Hz、輝度は20 – 2000 nits。この高解像度と高リフレッシュレートにより、鮮明で滑らかな映像体験を提供。
  • Magic Leap 2は、対角70°の広い視野角なので、ユーザーは自然で広範囲の視野を持つことができ、よりリアルなAR体験が可能。
  • 外からの光を適切に制御し、ディスプレイ上の映像をより鮮明にするダイナミックディミング機能(遮光機能)を搭載。

また、Magic Leap 2は国際技術規格「IEC 60601」を取得しており、これによって医療業界での活用が拡大されています。このデバイスを用いることで、医療教育や手術前のブリーフィング、研修医への授業などで3Dモデルを活用することが可能になり、医療現場での効率と精度が向上しています​​。

解像度片眼1,440 x 1,760(両眼2,880 x 1,760)
視野角対角70度
被写界深度(DoF)6DoF
入力方法ハンドトラッキング、アイトラッキング、音声操作、キーボード対応
価格(2024年1月現在)480,000円
重量260g
製品Webサイト

医療業でのXRがどのように活用されているかは、以下の記事をご参照ください。

※医療業でのXR活用:【医療分野におけるAR/MR/VR】導入メリットや活用事例を紹介!

Falcon Innovations Technology – 「TCL NXTWEAR S」

TCL NXTWEAR Sは、中国のスタートアップ企業Falcon Innovations Technologyが提供するスマートグラスです。

主に個人向けに設計されており、映画鑑賞、ゲームプレイ、ビジネス利用などの多様な用途に適しています。

主な特徴は以下の通りです。

  • 4メートルの距離で130インチ相当のスクリーンを提供。映画やゲームを迫力のある大画面で楽しむことができます​​​​。
  • 高解像度のSony Micro-OLEDディスプレイを搭載しており、2Dでは1920×1080、3Dでは3840×1080の解像度を提供​​。
  • 約82gの超軽量設計で、長時間の使用でも快適​​。
  • デュアルスピーカーが搭載されており、周囲に音漏れしづらい設計​​。
  • 近視や乱視の方でも利用できるよう、内部に磁力で取り付けられるメガネフレームを用意しており、レンズを取り付けることで、自分に合った視度に調整することが可能​。
解像度1,920×1,080のマイクロOLED
視野角45度
被写界深度(DoF)3DoF
入力方法スマホ・タブレット・PC、ゲーム機と接続
価格(2024年1月現在)公式サイトでは現在品切れ、参考価格は51,980円(アマゾン)
重量82g(フロントレンズを除く)
製品Webサイト

Lenovo – 「ThinkReality A3」

Think Reality A3は、レノボが提供する法人向けARスマートグラスです。このデバイスは、リモートワークや場所に制約されない作業支援用のツールとして開発されました。

主な特徴は以下の通りです。

  • クアルコム Snapdragon XR1プラットフォーム搭載。
  • 最大5つまでの仮想ディスプレイを表示可能。
  • 遠隔地から専門家がリモート作業者に指示を出して作業を進めるような用途を想定。
  • 800万画素/フルHDの動画撮影機能搭載。
  • Qualcomm社提供のAR/VR開発プラットフォームSnapdragon Spaces SDKを使用したカスタムアプリ開発可能​​​​。

防水性に関しては、IP54に準拠し、耐衝撃性や耐食性に関する米国規格「ANSI Z87.1」にも適合しています。

Think Reality A3は、製造業や建設業、各種サービス業での活用が想定されており、その設計は長時間の使用にも耐えるように軽量かつコンパクトになっています​。​

解像度片眼1,080・45PPDの両眼ディスプレイ
視野角不明(広くはないそうです)
被写界深度(DoF)6DoF
入力方法スマホ・PCと接続
価格(2024年1月現在)230,630円
重量130g(本体部分のみ、ケーブル含まず)
製品Webサイト

建設業でのXRがどのように活用されているかは、以下の記事をご参照ください。

※建設業でのAR/MR活用:【建築・建設業界のAR/MR活用事例】メリットや導入する際のポイントを解説!

※建設業でのVR活用:【建築・建設業界のVR/メタバース活用事例】メリットや導入する際のポイントを解説!

Rokid – 「Rokid Max」

Rokid Maxは、高品質のAR体験を提供するスマートグラスです。この製品は、ビジネス利用およびエンターテイメントのために設計されています。

Rokid Maxは、スマートフォンやタブレット、ゲーム機など複数のデバイスとの互換性を備えており、多様な用途に対応できる柔軟性を持っています​​​​。

主な特徴は以下の通りです。

  • 近視補正機能を備え、0.00Dから-6.00Dまでの範囲で視力調整が可能です。
  • ソニーセミコンダクタソリューションズグループ製のMicro-OLEDパネルを採用し、高品質な映像体験を提供します。
  • 軽量(75g)でありながら、高音質のオーディオ体験を実現。
  • 複数のデバイスと簡単に接続でき、外部ディスプレイとしても使用可能です。
  • TÜV Rheinland認証を受けた低ブルーライト、低反射、フリッカーフリーのディスプレイで、目の疲労を軽減。

Rokid Maxは、ビジネスシーンでのプレゼンテーションやリモートワーク、ゲームや映画鑑賞などのエンターテイメント用途に適しています。

特に、様々なデバイスとの互換性と高い画質を求めるユーザーにとって魅力的な選択肢となります。

解像度片眼1,920×1,080(両眼3,840×1,080)RGB
視野角50度
被写界深度(DoF)3DoF
入力方法スマホ・専用のポータブル(Rokid Station)と接続
価格(2024年1月現在)59,800円
重量75g
製品Webサイト

XREAL – 「XREAL Air 2」

XREAL Air 2は、XREAL株式会社によって開発されたARスマートグラスです。

スマホやPC、ゲーム機の外部ディスプレイとして、330インチの大画面をいつでもどこでも表示できる点がウリです。

このデバイスは、日常生活やビジネスシーンにおいて新しい視聴体験を提供し、その快適な装着感と高品質な映像・音響体験により、多方面での利用が期待されています。

主な特徴は以下の通りです。

  • XREAL Air 2は、330インチ相当の大画面視聴を可能にし、映画館のような体験を提供します。
  • 長時間の使用でも疲れにくい設計。重心バランスを1:1に調整し、快適な装着感を実現。
  • 指向性オーディオ技術により、リアルで立体感のある音響体験を提供。
  • iPhone、Androidスマートフォン、Windows/Mac PCなど、多様なデバイスとの接続が可能。
  • 片目1920×1080、両目3840×1080の高解像度と、最大120Hzのリフレッシュレートを実現。
解像度片眼1,920×1,080(両眼3,840×1,080)
視野角46度
被写界深度(DoF)3DoF
入力方法接続しているスマホやコントローラーを操作
価格(2024年1月現在)54,980円
重量72g
製品Webサイト

XREAL Air 2について知りたい方はこちら↓

※XREAL Air 2記事:ARグラス【XREAL Air 2】特徴や上位モデル、周辺機器について解説!

※XREAL Air 2 Ultra記事:【XREAL Air 2 Ultra徹底解説】XREAL Air 2 Proとの違いやAndroid対応機種などをご紹介

VITURE – 「VITURE One」

VITURE Oneは、消費者向けARデバイスとして、アメリカ・カリフォルニアで誕生した新しいブランド、VITUREによって開発されました。

主な特徴は以下の通りです。

  • 120インチ相当の仮想スクリーン(1080p、60fps)を提供し、3m先の大きさでコンテンツに没入できます。
  • 3D映像(3840*1080)に対応し、非日常的な視覚体験を提供します。
  • 昼夜を問わず最適な明るさに調節できる機能つき。
  • 度数を自由に調節でき、近視の人でもクリアな映像を楽しめます。
  • Harman Kardonとの共同開発による高品質な空間オーディオシステムを搭載し、没入感の高い音場を提供します​​​​。

これらの特徴により、VITURE Oneはエンターテイメント体験を大きく進化させる可能性を持っており、映画鑑賞やゲームプレイ、その他多様なコンテンツを新しい形で楽しむことができます。

また、その軽量設計とスタイリッシュなデザインは、日常生活での使用にも適しています。

解像度片眼1,920×1,080(両眼3,840×1,080)
視野角43度
被写界深度(DoF)3DoF
入力方法スマホ・タブレット・PCなどに接続
価格(2024年1月現在)74,880円
重量78g
製品Webサイト

エプソン – 「MOVERIO BT-40S」

MOVERIO BT-40sは、エプソンが提供するスマートグラスで、高品質な映像を提供し、スマートフォン同様の操作性を持っています。

装着性と使い勝手にも優れており、メガネのように簡単にかけることができ、大画面でコンテンツを楽しむことが可能です​​​​。

主な仕様には以下のものが含まれます。

  • Bluetooth® 5.0および様々なBluetoothプロファイルに対応。
  • 複数の動画、静止画、音声フォーマットに対応。
  • GPS、GLONASS、Galileo、QZSS、BDSなどの衛星測位システムに対応。
  • IPX2の防塵・防水性能。
  • 複数のセンサー(地磁気センサー、加速度センサー、ジャイロセンサー、照度センサー、近接センサー)を搭載​​。
解像度片眼1,920×1,080(両眼3,840×1,080)
視野角34度
被写界深度(DoF)不明
入力方法スマホ・PCに接続
価格(2024年1月現在)125,800円
重量165g
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Vuzix -「Vuzix M4000/Z100」

Vuzix M4000は、業務用のスマートグラスで、ウェーブガイドシースルーディスプレイを搭載しています。

このデバイスは、倉庫物流、遠隔医療、製造、フィールドサービスなど多くの業務に適しており、効率の向上に貢献します​​。

主な特徴は以下の通りです。

  • 1,280万画素のカメラを搭載し、4K動画撮影や高解像度の写真撮影が可能です。オートフォーカスと光学イメージスタビライゼーションにより、高品質なビデオ品質を提供します​​。
  • ウェーブガイド技術を使用した透明なフルカラーディスプレイを搭載。作業中でも周囲の環境を確認しやすく、集中力を高めることができます​​。
  • 音声コントロールによるメニュー操作が可能で、Vuzixコンパニオンアプリを通じてテキスト入力やアプリ制御、設定変更が容易に行えます​​。
  • 内蔵バッテリーのみで2時間の連続使用が可能で、外部バッテリーを使用することで12時間まで延長できます。ホットスワップに対応しているため、バッテリー交換が容易です​​。

これらの特徴により、Vuzix M4000は多くの業務分野での利用に適しており、作業の効率化や精度の向上に貢献します。

解像度854×480
視野角28度
被写界深度(DoF)不明
入力方法ボタン操作、タッチパッド操作、音声操作
価格(2024年1月現在)395,000円(750mAhバッテリー版)
重量68g
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製造業でのXRがどのように活用されているかは、以下の記事をご参照ください。

※製造業でのXR活用:【製造業のAR/MR/VR活用事例】メリットや導入する際のポイントを解説!

ウエストユニティス – 「InfoLinker3」

InfoLinker3は、法人向けの産業用スマートグラスです。これは主に、作業現場の効率化や作業手順の標準化、品質向上を目指す目的で開発されました。

InfoLinker3には専用の遠隔支援ソフトウェア「LinkerWorks」が実装されており、リモートでの作業支援や作業記録の自動保存、音声コマンドによるハンズフリー操作などの機能を提供しています​​。

主な特徴は以下の通りです。

  • 高解像度カメラによる4K撮影と電子式ブレ補正機能で、動きの多い作業中でも鮮明な映像を確保。
  • ヘッドマウント部の軽量化で長時間の装着が可能。
  • LTE搭載により、Wi-Fiがない屋外環境でも使用可能。
  • 4,900mAhの大容量バッテリー搭載で、長時間の連続使用が可能。
  • 骨伝導ヘッドホンのオプションで、騒音下でも明瞭に音声を聞ける​​​​。

これにより、作業現場のミスを防止し、作業者の技能レベルを向上させることが可能で、製造や土木業界などで展開されています​​​​。

解像度マイクロOLED(有機EL)nHD+(640×400)
視野角20.2度
被写界深度(DoF)不明
入力方法ボタン(電源、音量上げ/下げ、決定、戻る)、タッチセンサー、音声コマンド操作機能
価格(2024年1月現在)199,500円
重量150g(本体)、380g(ネックバンド)
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土木業でのXRがどのように活用されているかは、以下の記事をご参照ください。

※土木業でのXR活用:【土木業界のAR/VR/メタバース活用事例】メリットや導入ポイントを解説!

製造・建設業向けのスマートグラス及び活用事例

製造・建設業で活用できるスマートグラスや事例はこちらにまとめています。よければご覧ください。
製造業・建設業のスマートグラス×遠隔支援|最新事例とメーカー・価格一覧

まとめ

今回は最新のARグラス・スマートグラス・MRデバイスを16個紹介させていただきました。

これからも、私たちの生活を豊かにするARグラス・スマートグラス・MRデバイスの発展に期待が高まります。Forgers Columnでは他にもビジネスシーンにおけるXRの活用方法や開発方法などの記事をまとめておりますので、良かったらご一読ください。

関連記事)
2024年最新事例|AR/MRのビジネスへの導入・活用事例
【AR/MRアプリ・システム開発】必要な技術・ツールの選び方を解説!

最後に

本記事ではARグラス・スマートグラス・MRデバイスの定義や端末などを紹介してきました。

本メディア「Forgers Column」運営元の株式会社ForgersVision ProやMicrosoft社のHoloLens2、Meta社のMeta Quest2・Meta Quest3、スマートグラス「Vuzix」など多くの最新デバイスでの開発実績があります。

など、他業界向けの開発実績が豊富です。

  • Apple Vision ProやMetaQuest3などの最新デバイスを活用した事業開発を行いたい
  • VRやARを活用して業務の効率化や改善を行いたい
  • VRやARの事業開発を上司から依頼されたが、どうすればよいか分からない

上記のような相談やお悩みなどをお持ちでしたら、ぜひお問い合わせください。