3DCG制作ソフトウェア【3ds Max】の特徴・Mayaとの違い・価格を解説!
この記事では、プロフェッショナル向け3DCG制作ソフトウェア「3ds Max」の特徴・推奨スペック・ダウンロード方法・価格について解説します。
- 3DCG制作に興味がある方
- 3ds Maxについて知りたい方
- Mayaとの違いについて知りたい方
はぜひご覧ください!
3ds Maxとは
3ds Maxは、Autodesk社によって開発されたプロフェッショナル向けの3Dモデリング、アニメーション、レンダリングソフトウェアです。
1990年に初めてリリースされて以来、映画、ゲーム開発、テレビ番組制作など、多岐にわたるエンターテイメント産業で広く利用されています。
Autodesk社は、ユーザーが直面するさまざまなデザインやビジュアル化の課題に対応するために、3ds Maxを継続的に更新し、最新の技術トレンドに合わせた機能強化を行っています。
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3ds Maxの特徴
ここからは、3ds Maxの主な4つの特徴について解説します。
1.豊富なプラグインで幅広い用途に対応可能
3ds Maxの大きな特徴の一つは、利用可能なプラグインの豊富さです。
例えば「FumeFX」は、煙や火、爆発などの視覚効果をリアルに再現するためのプラグインで、映画やゲームの特殊効果制作に広く使用されています。
「RayFire」は、物体の破壊や砕ける効果をシミュレートするプラグインで、よりリアルな破壊シーンの制作を可能にします。
これらのプラグインは、特定の効果や機能を3ds Maxに追加し、より専門的な作業を効率的に行えるようサポートします。
2.高度なアニメーションCGでリアルな表現が可能
「キャラクタースタジオ」は、人間や動物などのキャラクターアニメーションを作成するための3ds Maxの強力なツールで、歩行や走行などの動きをリアルにシミュレートできます。
また、「Biped」システムを使用すると、二足歩行キャラクターのアニメーション制作が簡単になり、アニメーションの精度と表現力を高めることができます。
3.AutoCADとの連携で建物の3Dビジュアライゼーションが可能
3ds Maxは「AutoCAD」との高度な連携機能を持っています。
これにより、設計図や建築モデルをAutoCADから直接3ds Maxにインポートし、リアルな3Dビジュアライゼーションやアニメーションを作成することができます。
この連携は、建築家やデザイナーが設計意図をより具体的に視覚化し、プレゼンテーション資料を作成する上で大きな利点となります。
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4.自動化機能でスピードアップ
3ds Maxには、作業を自動化し生産性を向上させるための機能も豊富に用意されています。
「MAXScript」は、3ds Max専用のスクリプト言語で、繰り返し行う作業の自動化や、カスタムユーザーインターフェイスの作成、特殊なエフェクトの開発など、幅広い用途に利用できます。
これにより、ユーザーは手作業で行う時間を大幅に削減し、より創造的な作業に集中することができます。
3ds MaxとMayaの違い
3ds MaxとMayaは、どちらもAutodesk社が提供する業界標準の3DCGソフトウェアであり、基本的には3Dコンテンツの作成に関して強力な機能を持っています。しかし、それぞれ得意とする分野が異なります。
特徴 | 3ds Max | Maya |
---|---|---|
対象ユーザー | 建築、製品設計、ゲーム開発者 | 映画、アニメーション、VFX専門家 |
強み | モデリング、テクスチャリング、レンダリング | アニメーション、エフェクト、キャラクターリギング |
主な用途 | 建築ビジュアライゼーション、ゲームアセットの制作 | 映画、テレビの特殊効果、キャラクターアニメーション |
プラグイン | 豊富 | 比較的少ない |
対応OS | Windowsのみ | WindowsとMac OS |
CAD連携 | 可能 | 限定的 |
スクリプティング | MAXScript(自動化でスピードアップ) | MEL、Python(カスタマイズの幅が広い) |
3ds Maxは、特に建築ビジュアライゼーションやゲーム開発の分野で広く採用されています。
豊富なプラグインと、直感的なモデリングツールが特徴で、CADデータとの連携も強みの一つです。
また、レンダリングに関しても高品質な出力が可能であり、Arnoldレンダラーのサポートにより、よりリアルなビジュアルを作成することができます。
一方、Mayaは映画やテレビの特殊効果(VFX)、キャラクターアニメーション制作において、その強力なツールセットで業界標準の地位を確立しています。
アニメーションとリギングに関する高度なツール、豊富なエフェクト機能、スクリプトによるカスタマイズ性の高さが特徴で、クリエイティブな制作活動をサポートします。
また、WindowsとMac OSの両方に対応しているため、使用するOSに依存することなく作業を行うことが可能です。
3ds Maxがよりビジュアル表現と実用的なデザインに焦点を当てているのに対し、Mayaは動きの表現や複雑なシミュレーションを得意としているといえます。
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推奨スペック
3ds Maxの推奨スペックは以下の通りです。
対応OSはWindowsのみです。mac OSには対応していないことに注意しましょう。
OS | 64 ビット版 Microsoft® Windows® 11 および Windows 10 ※mac OSには対応していないことに注意 |
ブラウザ | 以下の最新バージョンを推奨 ・Microsoft® Edge ・Google Chrome™ ・Microsoft® Internet Explorer® ・Mozilla® Firefox® |
CPU | 64 ビット Intel® または AMD® マルチコア プロセッサ、SSE4.2 命令セットを使用 |
グラフィックス ハードウェア | こちらを参照してください |
RAM | 最低 4 GB の RAM (8 GB 以上を推奨) |
ディスク空き容量 | インストール用に 9 GB のディスク空き容量 |
ポインティングデバイス | 3 ボタン マウス |
ダウンロード方法
Mayaは公式サイトから無償体験版と製品版の2つのバージョンをダウンロードできます。
3ds Maxの値段
1.無償体験版
3ds Maxの無償体験版は、使用目的によって利用期間が異なります。
- 個人ユーザー・ビジネスユーザー:利用期間は30日間。
- 学生・教職員:利用期間は1年間。
2.製品版
3ds Max製品版の価格は、2つのパターンが用意されています。
- サブスクリプション
- Flex(トークンを購入)
1.サブスクリプション
価格据え置き | 3年 | 858,000円 |
最も人気 | 1年 | 286,000円 |
1ヶ月 | 36,300円 |
2.Flex(トークンを購入)
6トークン/日
最小 | 100トークン | 16日/年 | 42,900円 |
人気 | 500トークン | 83日/年 | 214,500円 |
カスタム | トークンの見積もり | 各種 |
まとめ
今回は、プロフェッショナル向け3DCG制作ソフトウェアである3ds Maxについて解説しました。
興味がある方は、3ds Maxを使ってハイクオリティなアニメーション作成をしてみてはいかがでしょうか。
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